1947-09-18 第1回国会 衆議院 農林委員会 第21号
殊に今度できまする協同組合の性格を見ますと、ただ單に流通分野における活動のみでなく、むしろそれよりは生産協同體として重きをなすのでありますから、これらの點から今後一層農村金融の特性と生産と金融とを密着させるというような見地から見ましても、當然これは兼營した方がよいのではないかと思います。
殊に今度できまする協同組合の性格を見ますと、ただ單に流通分野における活動のみでなく、むしろそれよりは生産協同體として重きをなすのでありますから、これらの點から今後一層農村金融の特性と生産と金融とを密着させるというような見地から見ましても、當然これは兼營した方がよいのではないかと思います。
固よりこの順序は、その重要性を必ずしも順位づけておるものではないのでありまして、やはり生産協同體という意味における性格、又使用を發揮して行くべきものと考えております。それから十七條の經費賦課につきまして、法令上何らの制限はございません。十八條の過怠金につきましても同樣であります。この方は定款なり總會の定むるところによつて自治的に組合で定める。
一口に協同組合と申しましても、農事實行組合に類するところの部落組合、すなわちほんとうの意味における生産協同體的なものから、市町村における生産過程の共同化と同時にこういう流通部面をやるものから、あるいは單獨の特産物の販賣を目的とする組合もありましよう。
その第三點は、組合が農業生産協同體であるという趣旨に基ずいて、生産に關する事業の強化を圖つた點であります。從來生産關係の事業は、流通部面に比べますととかく閑却された傾きがありますが、今後の要請といたしましては生産過程の合理化によつて生産力の増進を圖ることは極めて重要でありまして、これを行うことなくしては、組合活動も效果的ではなく、新たなる協同組合運動の目的を達することができないと思うのであります。
それから生産協同體強化のために土地の管理、或いは水利事業を兼ね行うということでありますが、現存されております水利組合等の關係、或いは市町村組合等で水利事業をやつておる場合におけるその調整の問題、以上お答え願いたいと思います。
○島村軍次君 農林大臣の自由の原則、農民の主體性の確立、生産協同體のなんと言いますか、合理化というか、生産過程の合理化、こういう問題については私も贊意を表するのでありますが、その線に從つて生れんとする協同組合は生産協同體としての力を多分に強化して行かねばならぬと考えまするが、これに對する先程の羽生さんの質問に對する政府の答辯では、私はまだ納得行かない點があると思います。
流通部面、信用でありますとか、購買であるとか、あるいは販賣ということについては相當發達しており、また物の収穫を終りました後の生産過程の協同につきましては、相當の進歩を見ておりますけれども、生産自體における協同、すなわち優秀なる農具等を取り入れて、廣い言葉で申しますれば、農業の機械化ということがその中心であろうと思いますが、生産事業そのものの協同によつて能率を上げていく、増産をはかつていく、こういう生産協同體